緋色の愛 三十四


エイコ ぼくはとてもつらい思いをしたよ
君の体中を舌で愛撫しながら
君の両脚を広げて奥の扉を開き
君の膣の中まで愛撫してあげようとしたら

ピンク色にそまった膣の肉の襞に 
ヨーグルトのかけらみたいなものが
まとわりついているのが見えたんだよ
真っ白なものがピンクをバックに浮かび上がった

ぼくはとっさに感じたんだ
それは君の夫の精子の名残にちがいないと
君の中に侵入した君の夫の精液の残りかすが
ヨーグルトのかけらみたいになってるんだと

ぼくはなにがなんだかわからなくなり
頭の中は真っ白になってしまった
インポになるかと思ったよ
男は意外とデリケートな生き物なんだ

君は人の妻だから
時には夫の求めに応じなけければ
ならないことくらい分っているよ
ぼくはただの友達にすぎない立場だもの

だからといってお願いだよ
ぼくと会う前に夫とやるのは仕方ないけど
その後で必ずその痕跡を消して欲しい
処女のような体でぼくを迎えて欲しい

エイコ ぼくはとてもつらい思いをしたよ
ぼくは とてもつらい思いをしたよ




前の詩へHOME目次次の詩へ


 


作者:愛の詩人とその恋人
編集者兼著作権管理者:壺齋散人
All Rights Reserved (c) 2009
メール: chimei_an05@yahoo.co.jp