緋色の愛 二十七


エイコ 君が愛欲にもだえる姿は蟲惑的だ
ぼくはその姿を見て 自分自身の欲望を掻き立てる
ぼくは君の体のあらゆるところに 欲望が脈打つのをみて
その欲望をぼく自身のなかに引きうけ 育てるのだ

君は普通の女のような よがり声はたてない
でも押し殺した声が 荒い息遣いに変わって
時折腹の底から 悲しみを含んだ音をもらす
ぼくは君のその声を 耳だけでなく体全体で聞く

君のその小さな胸は 少女のそれのようだ
その胸が桃色に染まって リズミカルに上下に揺れ
袋から飛び出たほうずきの 風船玉のような乳首が
欲望を解き放ってるかのように 跳ね回る

君のおなかは激しく鼓動し 時には切ない音を立てる
君のお尻は小刻みに震え 欲望のためにちぎれそうだ
そして君が君自身であるところ あの秘められた場所は
君の欲望がぼくの欲望と溶け合うところだ

陰核の皮を突き破って ミミズの頭のようなものが現れ
それをなめてあげると 君の息遣いは更に激しくなる
愛液があそこからにじみ出てきて 会陰のあたりを濡らし
ふたつの陰唇は充血して あやしい緋色に染まっている

欲望に燃えあがった膣の前庭が 膨張して盛り上がり
そのために外側の肉の扉が 自然と開いて 
ぽっかりとあいた穴のまわりに 性器の全体が露出する
君の欲望のクライマックスだ ぼくはそれに答えねばならない

エイコ 君が愛欲にもだえる姿は蟲惑的だ
ぼくはその姿を見て 自分自身の欲望を掻き立てる
ぼくは君の体のあらゆるところに 欲望が脈打つのをみて
その欲望を僕自身のなかに引きうけ 育てるのだ




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作者:愛の詩人とその恋人
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