緋色の愛 十九


エイコ 君のところの花子さんは
とても愛らしくて器量よし
まるで誰も踏み入れたことのない
処女地のように綺麗だよ

きりっと結んだ唇は
形がよくて色艶もすぐれ
すごく魅力的に見えるから
思わず接吻したくなる

ほんのりと色づいたほっぺたは
健康そうにふくらんで
可愛らしいえくぼがあって
思わずほほずりしたくなる

秀でた額は知性あるしるし
よく手入れされた髪が美しく
ふさふさとやわらかいので
おでこをこすりつけたくなる

後ろの庭には一輪の
花のつぼみが見えてるけど
このつぼみは貴重なつぼみ
むやみに開くことはないんだね

さあ その愛らしい唇を開いて
すてきな笑顔を見せて欲しい
ぼくがどんなに鈍感だって
思わず吸い込まれてしまうよ

エイコ 君のところの花子さんは
とても愛らしくて器量よし
まるで誰も踏み入れたことのない
処女地のように綺麗だよ




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作者:愛の詩人とその恋人
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