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神田明神・湯島台:東京風景写真




神田明神は、江戸東京を通じ都心下町の総鎮守として
長らく人びとの信仰を集めてきました
 また明神祭をはじめとして 節々に土地の生活のリズムを律し
まさしく 東京の地神そのものだということさえできます

創建は遥か昔 天平2(730)年に遡ります
武蔵国豊島郡江戸柴崎といいますから 現在の大手町付近に建てられました
その後平将門の首がはねられて神社のあたりまで飛んできたのを契機に
将門を主神に祭るようになりました
徳川時代に 江戸城の鬼門にあたる現在地に移転させられましたが
徳川時代を通じて将軍家の厚い保護を受け
 神田祭は 山王祭りと並んで 天下祭りの位置づけを与えられたのです



神田明神正殿



神田明神は湯島台地の縁に鎮座しており
神社の裏側はすぐ崖のようになっています
これは 明神男坂と呼ばれる坂で
かつては坂ノ下に 色町が展開していました



本郷湯島台地を南北に分断するものに湯島の切通しがあります
切押しといえば鎌倉極楽寺坂が思い出されるように
両側にそそり立つ壁が連想されますが
この切通しは 比較的開放的な空間で 今では春日通りとなっています

この切通しを上りきったところに麟祥院という寺があります
春日局ゆかりの寺です
もともとあった切通しを春日通りと名づけたのも 
沿道にあるこの寺にゆかりの局の名からとったとされています



麟祥院は小さな寺ですが
 東京の寺には珍しい落ち着きのある空間を有しています
これは寺の横手に見かけた光景ですが 京都の寺を見るようでした



春日通りに出る路地にかかった湯島天神の鳥居です



切通し坂沿いの眺め
湯島天神の裏側にあたるものです


駿河台 御茶ノ水神田明神湯島天神池之端




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