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駿河台:東京風景写真




駿河台から神保町にかけては多くの私学が立地しています。
日大や明大などのマンモス大学はいうに及ばす、
ユニークな専門学校も多くみられます。

そんな中で、明大横手の路地沿いに佇む文化学院は
蔦を這わせた石造りのどっしりとしたファサードが人の目を引きます
なんとも絵になる眺めなので この前を通りがかるたびに
つい立ち止まって見とれてしまうと 散人は申します
小生もまた その雰囲気にとらわれて シャッターを切ってしまいました



文化学院前の通りは台地の縁を通っていて
南側は神保町方面へ下る斜面となっています
ここに設けられた坂道に 男坂 女坂と名づけられた一対の坂があります

傾斜の急なものを男坂といい 緩やかなものを女坂というのでしょうか
小生のような老人にはいづれもきつい坂に思えます
これは男坂 上から見下ろすと 勾配の急なさまがひとしお骨折りに感じられます



こちらは女坂
下から見上げても 勾配の急な様子は変わって見えません



明大の裏手にある山の上ホテルは
古くから 文士が原稿を推敲するために使うところとして知られてきました



駿河台のシンボルといえば このニコライ堂をあげなくてはいけません
ロシア正教の教会堂として明治24年にこの地に立てられて以来
駿河台の丘に高くそびえたってきました
古い絵にも この教会が街並を絶して聳えるさまが多く描かれています

現在は周辺に高い建物が林立するようになり
威風堂々とした景観をそこねられがちになってきましたが
見る角度によっては このように絵になる姿を得ることができます



教会堂の建設には、ロシア人シチュールボクが設計に当たり
ジョサイア・コンドルが工事監督をつとめたとされています
関東大震災では甚大な被害をうけましたが みごとに復興され
今日のわたくしたちに その尊い姿を見せてくれます


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