東京年中行事

入谷の朝顔市<鬼子母神周辺>


蜀山人の狂歌の一節「恐れ入谷の鬼子母神」で有名な入谷の鬼子母神は
台東区入谷の真源寺にあります
鬼子母神は日蓮宗で盛んな信仰で 関東では中山の法華経寺が中心ですが
江戸東京では雑司が谷とここ入谷が特に有名になりました
安産と子の無事を願う親たちの 心のよりどころであったところです

入谷の鬼子母神周辺で朝顔市が催されるようになるのは
明治以降のことといいます
一時途絶えましたが 戦後復活し
現在でも7月の6日から8日にかけて
鬼子母神前の通りには100以上の露店が見事な朝顔の鉢を並べます



地下鉄の入谷駅を出て言問通りに差し掛かると
道路には交通規制が敷かれ 沿道に朝顔を売る露店がびっしりと並んでいました


あいにくの曇り空でしたが 夏を彩るには欠かせない花とあって
大勢の人びとが 入谷の朝顔市に繰り出してきました


ここは鬼子母神こと真源寺
普通 日蓮宗の寺は大黒天を祀るのが多いのですが
ここでは福禄寿を祀っています


朝顔の鉢の殆どは6号ほどの大きさで
五色咲き 斑入り咲きと色とりどりの朝顔の鉢が並んでいます
値段は何処の店でも 一鉢2500円でした
高いか廉いかは 求める人の心次第というわけです

関連サイト:三社祭 羽子板市 酉の市








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