女と男 九


エイコ 約束どおりぼくの部屋に
再び入ってきてくれたね
ぼくは喜びのあまりに
心臓が飛び出しそうだよ

みてごらん ぼくの怪我した脚を
このとおりギプスも小さくなって
今はひざを曲げることもできるし
細かい動きもできるようになったよ

こういうとぼくは抱きかかえるようにして
君の体をベッドに導き
今度は自分の手で
君の着ているものを脱がせてあげた

ベッドの上に裸で横たわった
君の白い肌がまぶしい
ぼくは君の上に重なるようにして
君の体の至るところを愛撫した

エイコ 君は目を閉じて
口元がうっとりと綻びているよ
君の少女のような胸が震え
おなかがリズミカルに脈動してるよ

いよいよクライマックスだ
そう考えたぼくはコンドームをとりだし
それを赤くはれ上がったペニスにかぶせ
君のあそこに近づけていく

ぼくを受け入れる準備ができていることは
花びらが開いたように見えることで分る
ぼくは脚のギプスで君を傷つけないよう
慎重に気配りしながらとりかかったんだ

ぼくは君の太股に両手をあてて君の腰を浮かせ
上向きに口を開いた君のあそこに
コンドームをかぶせたペニスを入れた
ペニスは吸い込まれるように入っていった

ぼくがゆるやかにしかもリズミカルに
腰を使いながらペニスを動かすと
君もそれに応えて腰を動かし
そのたびに甘いため息をついたね

肉と肉との結びつきが
こんなにも素敵でやるせないなんて
君の体の内部がこんなにも
暖かくてやわらかいなんて

エイコ ぼくはついに君と
肉と肉との交わりをとおして
完全に一体となることができた
ぼくはうれしくてたまらないよ




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作者:愛の詩人とその恋人
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