女と男 八


エイコ 君はとうとうぼくの部屋にきてくれたんだね
ぼくはうれしさのあまり 心臓が飛び出しそうだ
さあ こちらのソファに二人並んで腰をかけ
楽しい話をして すてきなひと時を過ごそう

こういいながら ぼくは君の肩に手をさしのべ
君の体を引き寄せて 自分の体と密着させた
君もまたそれが さも自然なことのように
ぼくのほうににじりよって 身をあずけてきたね

ぼくは用意していた紙を テーブルからとりあげて
それを君に見せながら その中の一枚を読み聞かせた
そこには君のすばらしさを たたえあげた和歌数首
君はうっとりとしながら 聞き入ってくれた

次はぼく自身の肖像画 松葉杖をついて立っている姿
思いもかけず右足を骨折して 君をずいぶん心配させた
その償いというわけではないけれど 自分の無様な姿を
君の気遣いへの記念にと 遊び心から描いたんだよ 

こちらを向いて立って入るぼくは 真っ裸で松葉杖をついている
そしてへその下からは 巨大なペニスが伸びている
それはひざの辺まで垂れ下がり 付け根は毛で覆われている
ちょっとやりすぎかと思ったけど 茶目っ気が働いたんだ

君はそれを見て怒るどころか 高らかに笑い始めた
そしてぼくの股のほうを 覗きこみながら
ほんとにこんなふうなのか 見せて欲しいわといったね
意外なことの展開に ぼくは有頂天になったよ

ぼくは浴衣一枚しか 身につけていなかったので
帯をほどくと 怒張したペニスが飛び出てきた
君はそれを手のひらに乗せたり 睾丸を握ったりして
肩を揺らし おなかの底から高笑いした

エイコ 君ばっかりがぼくの裸を見てるのはずるいよ
君も裸になって ぼくに見せてくれなきゃ不公平だよ

ぼくがこんな言葉を叫んだのは 君を挑発するためだった
これにはさすがの君も ためらっていたようだけど
やがて自分から着ているものを 一枚づつ脱いでいって
ブラジャーとパンティだけの姿で ぼくの前に立った

ぼくは目がくらむほどの まぶしさを感じたよ
裸の君は光り輝き 女神のように美しかった
ぼくは不器用に立ち上がると 君の前に向き合って
自分の手で君のブラジャーと パンティを脱がせてあげた

ぼくは裸の君を抱きしめ 胸と胸をぴったりとあわせる
固くなったぼくのペニスが 君のおへそにのめりこむ
足の悪いことをすっかり忘れて ぼくは君を両腕で抱きかかえ
そのままふたりでベッドの上に 転がり込んだね

裸でもつれあった君とぼくが 壁の鏡に映し出される
鏡の中のぼくの脚には 無様なギプスがはまっている
そのギプスで君の肌を 傷つけるのじゃないかと
ぼくは気をつかいながら 裸の君を抱き続ける

ぼくのペニスは感激のあまりに やるせないほどいきり立った
君のあそこも桃色に色づき 中はしっとりと潤ってきた
ぼくは上ずった声でいった 交わりたい 
すると君はこういったんだ コンドームをつけてならいいわ 

でもきょうのぼくには コンドームの用意がないんだよ
でもぼくのペニスはもう 限界を通り越しそうだよ
君の目の前でおそそをしても 大目に見て欲しい
こうしてそそり立ったペニスは天井に向けて 勢いよく射精したんだ

今度会うときにはきっと コンドームを用意しておくから
一日も早くまた来て欲しい ぼくをもう一度抱きしめて欲しい
エイコ 君はとうとうぼくの部屋にきてくれたんだね
ぼくはうれしさのあまり 心臓が飛び出しそうだ




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作者:愛の詩人とその恋人
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