女と男 二


あなたには うまいこと乗せられちゃったわ
いつかこうなるかも しれないとは思ってたけれど
あなたの巧みな言葉に ワケもなく乗せられて
とうとう一線を越えてしまった でももう二度とだめよ

あなたは憎いほどに言葉巧みだわ
あなたがわたしにかける言葉は
魔法の呪文のように わたしの心に働きかけ 
わたしの意志などお構いなく 引きずっていくんだわ

裸になったあなたは わたしだけが見てるのはずるい
お互いに裸を見せ合わなきゃ不公平だなんて
変な理屈をこねてわたしを裸にさせ
とうとうわたしの中に侵入したんだわ

あのことのあとで ホテルのレストランでこうして
あなたと二人だけで向かい合っていると
あなたに乗せられたことを あらためて思い知る
でも起きてしまったことは後悔してない

あなたを迎え入れたばかりの わたしのあそこは
まだ興奮が収まらないでうずいている
そのうずきにわたしは 罪の意識を感じるの
わたしの弱さが甘い誘惑に負けたのだと

あなたには うまいこと乗せられちゃったわ
いつかこうなるかも しれないとは思ってたけれど
あなたの巧みな言葉に ワケもなく乗せられて
とうとう一線を越えてしまった でももう二度とだめよ




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作者:愛の詩人とその恋人
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