心の叫び 四


エイコ 君は聞かせてくれたね
ぼくへの君の愛の言葉を
ぼくはうっとりとして聞いていたんだ
あなたが好きよ
あなたが好きよ
あなたが好きよ
その言葉がぼくの心を震わせながら響きわたる
ぼくの心は君のその言葉にまとわりつく
でも君がぼくを好きだからこそ
こんなつらい思いをしてるなんて
ぼくもとてもつらいよ
そんなことがあるとしたら
ぼくは悲しくてやるせないよ

エイコ 君がぼくへの愛の言葉をささやいたのは
ぼくに別れを告げるためだったんだね
君はぼくを励ますようにいう
あなたが大事よ
あなたが大事よ
あなたが大事よ
こんなことをいうのはぼくが頼りない子どものようだからかい?
だから別れの言葉の前にこんな言葉をつぶやくのかい?
でも君がぼくを大事だからこそ
そんなつらい思いをしてるなんて
ぼくもとてもつらいよ
君がそんな思いをしてるとしたら
ぼくは切なくてやるせないよ

エイコ 君はとうとうぼくを一人にして行ってしまうんだね
そんな君をぼくはどうやって見送ったらいいんだろう
君は別れの言葉をいいながら それでもこう叫ぶ
あなたが欲しい
あなたが欲しい
あなたが欲しい
ああ ぼくだって君が欲しい
君をひっさらってどこかへ逃げてしまいたい
でも君はそんなことはできないという
ぼくと一緒に逃げるなんてとてもできないという
だからぼくはとてもつらい
このまま君と別れてしまうのが
ぼくは苦しくてやるせないよ




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作者:愛の詩人とその恋人
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