緋色の愛 三十二


エイコ 山間の一軒宿にふたりで泊まった朝
こうしてお尻を並べながら ぼくらは外を眺めている
山の木々が赤や黄色に色づき始め そぼ降る雨に煙っている
その雨のしとしととしたたる音のほかには 
何の音も聞こえてこない
こうしてふたりきりで自然の静寂に包まれてるなんて 
こんなすてきなことはないね 
しみじみとしてなんともいえない感じだね

ぼくらは互いに黙って何も口に出さないけど
多分思ってることは同じこと
昨夜旅館の家族風呂にふたりで入り 
お湯の中で絡み合ったことや
寝る前のひと時に 
布団の上でヨガのポーズをして遊んだこと
ぼくは君の体があまりに柔らかなのに感心したよ
そして甘くとろけるようなセックス 
君はいつになく興奮してたね
それはむき出しのぼくのペニスが 
君の中心に向けて射精したから

どうしたの 君はお尻をぼくのほうににじり寄せ 
潤んだ目でぼくを見る
わかったよ 昨夜のことを思い出して 
朝から燃えてしまったんだね

ふたりとも真っ裸になって 畳の上でセックスしよう
ああ君はほんとに燃え上がってしまってるんだね
お尻の谷間に見えるあそこは塚のように盛り上がって 
紅花色に染まっている
口がぽっかりと開いて奥まで見えている
さあそこへ ぼくの熱くなったぺニスを入れて
君の望むとおり子宮を突き上げてあげるよ




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作者:愛の詩人とその恋人
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