緋色の愛 七


シックスナインの体位って
妙にどきどきさせられるわね
決して嫌いじゃないけれど
どこか不自然に感じるわ

最初は正面から抱き合いながら
互いの顔を見詰め合ってた
女にとってはそれだけでも
最高の幸せに感じるもの

ところが気持の高ぶりにつれて
あなたはわたしをせきたてて
あちこち転がりまわしてみては
無理な姿勢をとらせようとする

そんななかでもシックスナインは
妙に感情をそそられるもの
ふたりの体はあべこべに向き合い
あなたの下半身がわたしの顔に覆いかぶさる

あなたのペニスを目の前に見るのは
そんなに嫌いじゃないけれど
毛むくじゃらの肉の棒で
顔を突かれるのは苦しいわ

口にくわえてあげようとしても
のどがふさがれるようで苦しい
その間にあなたはわたしの
あそこを嘗めていてくれるけど

あなたの舌で嘗めまわされて
わたしのあそこはしびれにしびれて
思わず熱い愛液が漏れ出てしまう
それでも何かすっきりしないの

なにかすっきりとしないのよ
第一苦しすぎるのよ
ペニスだけでなく おなか全体で
わたしの顔を圧しつけるんですもの

シックスナインの体位って
妙にどきどきするわね
決して嫌いじゃないけれど
あまり好きにはなれないわ




前の詩へHOME目次次の詩へ


 


作者:愛の詩人とその恋人
編集者兼著作権管理者:壺齋散人
All Rights Reserved (c) 2009
メール: chimei_an05@yahoo.co.jp