緋色の愛 三


下半身をほてらせながら
食事するって変な気分
さっきの余韻が収まらなくて
あそこはまだ開いたままなの
あなたが激しく攻めるんですもの
わたしのほうも燃え上がったのよ

でもあなたはすぐにいっちゃったから
わたしにはまだ満たされた感じがないの
食事のためにお部屋を出るとき
隣の部屋の人にご苦労さまなんて
いやみをいわれて照れ笑いしたけど
まだまだご苦労様の気分にはなれないわ

でも今日は楽しかったわ
八ヶ岳の雄大な山ろくを
二人で歩くことができたから
でも途中から降り出した雨が
次第に勢いを増してわたしたちに降り注ぎ
おかげでパンティまでびしょ濡れになった

ペンションの部屋の中に駆け込むと
着ているものを全部脱いでストーブにかけ
二人とも真っ裸でベッドにもぐりこんだら
あなたは早速攻め立ててきたのよね
わたしも喜びにあふれてあなたを抱いた
でもあなたは自分だけ先にいっちゃったのよ

わたしはこれでは収まらない気分
だから食事の後ですぐ部屋に戻り
もう一度抱いてちょうだい
こんどはたっぷりと時間をかけて
わたしを最後までいかせてほしいの
この下半身のほてりを静めてほしいの

下半身をほてらせながら
食事するって変な気分
さっきの余韻が収まらなくて
あそこはまだ開いたままなの
あなたがわたしを置き去りにしたまま
さっさと自分だけいっちゃったからよ




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作者:愛の詩人とその恋人
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