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哲学堂:東京風景写真




妙正寺川にさしかかりました
妙正寺川は神田川の支流で
練馬の妙正寺に源を発し
途中江古田川を合流しながら
高田馬場付近で神田川に合流します
これは橋の上から写した写真
川の左側は哲学堂公園です



携帯電話のカメラで桜の花を撮影する人たち
しあわせそうですね



哲学堂は、東洋大学の創始者井上円了が開設したものです
円了は日蓮宗の坊さんでしたが
西洋哲学を早くから日本に紹介したことで知られています
彼はこの地に学校を開き東西の哲学者を祭る
四聖堂というものを作りました
このへんてこな建物がそうです
四聖とは、釈迦、孔子、ソクラテス、カントをさしていうそうです
ソクラテスまでは何となくわかるような気がしますが
なぜカントが聖人なんでしょうね
当時の聖人学の流行だったんでしょうか



聖人の詮索はこれくらいにして
散策を楽しみましょう
子どもたちも聖人のことなど気にしないで
伸びやかな春の気配を楽しんでいます



哲学堂から見える円形の建物は給水塔だそうです
この建物のある土地の下には
荒玉水道という給水路が流れていて
その水道の水をこの塔にくみ上げた上で
周囲の家々に給水したのだそうです
いまは水道が発達して
この施設は役立たずになってしまったそうです
でも、その絵になる姿は、いまでも人々に愛されているそうです



哲学堂の周りには
花見客を当て込んで
露天がいくつも出ていました
そのうちのひとつを撮影しようとしたら
一人の老人が
わしも写してくれと申し出てきました
老人の顔が満足そうでしょう



中野通りの突き当たりに蓮華寺があります
この寺には動物の墓地があるらしく
こんな看板がかかっていました
動物墓地といえば両国の回向院が思い浮かばれますが
けっこういろんなところで需要があるんですね
ちなみに中野通りはここで行き止まりになっていますが
将来はこの寺を突っ切って
北へ北へと延びる計画になっています


中野駅北口中野通りの桜新井薬師松ヶ丘哲学堂




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