女と男 四


笑わないでね わたしのおへそは
このとおりの出べそなの
でも出べそなりに形がよくて
まんざら悪くもないでしょう?

わたしが出べそなのは
わたし自身のせいじゃないわ
生まれてきた時へその緒を
お産婆さんが間違えて切ったのよ

出べそといっても
何の不都合も感じなかったわ
むしろしゃぶるのには都合がいいと
夫も言っているほどよ

おへそって
おなかの真ん中にあって
何についても人間の
踏ん張りどころというじゃない?

おへそでお茶をわかす
そんな言葉もあるけれど
わたしは出べそであなたのことを
とことん悩殺してあげるわ

わたしの出べそが
しゃきんと立った時には
それはあなたを向かえ入れる
準備ができたことの合図よ

わたしとあなたが
ぴったりとくっつき合うとき
わたしの出べそはあなたの中に
あなたのペニスはわたしの中に

互いに入りあい
互いに迎え入れあいながら
二つの心をひとつにして
至上の喜びにしびれあえる

笑わないでね
わたしはこのとおりの出べそなの
でも出べそなりに形がよくて
まんざら悪くもないでしょう




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作者:愛の詩人とその恋人
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