東京の街は皇居を中心に展開しています。街の骨格ともいえる道路網は、皇居を中心軸にして、円をいくつも重ねたような環状の道路と、星の光芒のように郊外へと伸びてゆく放射状の道路からなっています。
環状の道路のうち一番内側にあるのが内堀通りです。専門用語で環状1号線道路などと呼ばれています。名称の通り、ほぼ皇居の内堀に沿っています。都心部をぐるりとまわっていますので、沿道には国会議事堂のような政府機関の建物があるかと思えば、大手町のオフィス街が展開し、また堀端に沿って桜の並木やくつろぎの広場があったりします。東京の道路の中でも、日本という国のエッセンスが凝縮したような場所だといえます。
一周の長さは5キロほどでしょうか。散歩やジョギングをするのに適当な距離ですので、休日には汗をかきながら走る人たちの姿が目立ちます。道路上を走る車の排気ガスが気にならないわけではありませんが、沿道の風景を眺めながら歩くのは、なかなか楽しいことです。
2005年の1月のある日、小生はデジカメを片手にこの道を歩いてみました。まず、東京駅にやってきて、そこから、時計の針と逆方向に歩きました。気に入った風景に出会うと立ち止まって写真をとり、また変わったことに出会うと、道をはずれて脇へそれたりしますので、思うように足がはかどりません。でも、そこが散歩の醍醐味です。
これから紹介する写真は、この折に撮影したものです。一枚一枚御覧にかけながら、散歩の楽しさをあなたと分かち合いたいと思います。 |