東京 年中行事

葛飾の花菖蒲<堀切菖蒲園>


日本人の花をめでること、春は桜、秋は紅葉
いづれも梢に高く咲くものですが
初夏を彩る花菖蒲や杜若の類にも 特別な思い入れを持ち続けてきました
尾形光琳の杜若の図は このような日本人の美意識を
見事な形に表現したものでしょう

そんな花菖蒲の名所を東京で求めるとすれば やはり葛飾でしょう
水元公園の広大な背景に咲く菖蒲は有名ですが
それ以上に人々に愛されているのは堀切菖蒲園の花々です
文化年間に開かれて以来
江戸・東京の風物詩として親しまれてきました

堀切菖蒲園は、京成線の同名の駅から徒歩10分くらいのところにあります
門をくぐるとすぐに、菖蒲畑が広がっています

小さいながら手際よく整理された菖蒲畑; 色とりどりの花が見る人の目を喜ばせます

園内は程よい空間があり、カメラアングルに事欠きません
カメラを構えて菖蒲の花を撮影する人をあちこちに見かけます


菖蒲といえばおのずと端午の節句が思い浮かばれます
旧暦では端午の節句は菖蒲の花が咲く頃に行われたものですから
この日 昔の日本人は菖蒲の葉を湯船に浮かべて
子どものを無事成長を祈ったものでした

関連サイト:水元公園








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