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  国立近代美術館工芸館(26×36cm ワトソン 2004年4月)

北の丸公園の一角に赤レンガの洋館が立っている。国立近代美術館工芸館である。これはもと近衛師団司令所のあった建物で、戦後近衛師団が解体されて長らく野ざらしになっていたものを、建物の保存と有効利用をかねて美術館として転用したものだ。

近衛とは天皇に近従して警衛の任にあたる部隊のことで、東京遷都後は北の丸公園一帯が本拠地に定められた。その司令所として、明治43年陸軍技師の設計によりこの建物が建てられたのである。東京オリンピックの前後、北の丸を公園として整備するのにともない、いったんは解体されかかったが、文化財に指定されることで生き残った経緯がある。その際近代美術館の分館に組み入れられ、織物や細工などの伝統的工芸品を展示するユニークな美術館になった。

高台の際に向って立っているのと、正面を高速道路が走っていることのために、絵になるアングルを見つけるのが難しい。あれこれ場所を探してやっと見つけたのがこのアングル。やや構図を作ってある。





国立近代美術館工芸館