水彩で描く東京風景
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北の丸公園:水彩画・東京風景



北の丸公園(26×36cm 2005年12月)


北の丸公園へはいくつかの入り方があるが、田安門から入るのが最も早道である。門をくぐると左手に武道館がたっており、その先に樹木帯やら池を巡る芝生の広場がある。一年を通じて散策する人の姿が絶えないが、とりわけ見ごたえがあるのは春の桜と秋の紅葉である。

公園はさして広くもないなかに、変化に富んだ地形を呈している。城郭の内側だったところであるから当然であるが、北側と東西は堀によって囲まれ、南側はやはり堀を隔てて皇居東御苑に続いている。堀はいづれも深いもので、公園全体は水に囲まれた岡状の島のように見える。

園内の樹木に鮮やかに色づくものは多くはないが、それでも晩秋の頃ともなれば、好景を求めてスケッチブックを広げたり、キャンバスに向かう人の姿をあちこちに見かける。これは赤茶に染まった楡の葉陰で、秋のすがすがしい一日をのんびりと楽しむ人々を描いたものである。




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